介護業界の問題点としてよく挙げられるのが、人手不足です。色々な理由から介護業界は人材が定着しにくく、常に人手不足の状態で苦労している施設も多いのが実情です。人手不足は、決してよいことではないのですが、介護業界を志望する人にとっては、追い風となる可能性もあります。
2022年1月の介護業界の有効求人倍率は3.68倍とかなり高く、応募者より求人数の方が明らかに多い状態です。現状、介護業界は売り手市場なので、介護業界を志望する人が、自身に合った施設を吟味することも比較的容易です。基本的には、ブランクを抱えている人が転職を成功させるのは難しく、なかなか転職先が決まらずに困るケースも珍しくはありません。しかし、人手不足の傾向がある介護業界であれば、復帰するためのハードルは比較的低めです。もっとも、介護業界であってもブランクが不利に働くのは間違いなく、理想の施設への転職が叶わないことも十分にあり得ます。
ブランクがある人にとっての大きな関門は面接で、面接の担当者からブランクについて尋ねられうまく答えられないというのは、介護業界に限らずどの業界でも起こり得る定番の失敗です。しかし、マイナス評価を避けたいという理由でブランクを誤魔化そうとすると、逆に担当者の不信感を招く恐れがあります。たとえブランクがあっても、現在のやる気が十分で、体調不良など働く上での支障がないのであれば、誤魔化す必要はありません。ブランクがある理由、現在やる気が十分である理由について誠実に話すことが、高評価につながります。